小学3年生、ピーナッツアレルギーのある子ども、夏休みにお友達のお家で昼食するため、
お弁当を買ってから向かうことになりました。
”ほっかまんてん”というお弁当屋さんだったのですが、、
アレルギー表示や原材料の表示はありませんでした。
コンテンツ
アレルゲンの確認のため、店頭で尋ねる
「ピーナッツが入っているかどうか確認したいのですが」
と尋ねたところ、
「何かあってはお店が困るので、お弁当はお売りできません」
と、
出来たお弁当を抱えるようにして、お店の方がおっしゃいました。
子どもも一緒にきいていましたので、とてもショックを受けてしまいました。
病院で検査もしていて、どの程度だったら症状が出るかわかっているし、
工場ラインの混入(コンタミ)だったら大丈夫なので、
ピーナッツが入っているおかずだけ教えてもらえればよかったのです。
でも、
お店の人は
”アレルギー=事故がある、危ない、お店に責任がかかる”
とのこと。
こちらの言うことも取り合ってもらえず、販売できないと言われるだけ。
子どもにしてみれば辛い場面となりました。
アレルギーの子どもには煮物とご飯を購入
結局、お話し合いの結果、
子どものものは煮物とご飯のお弁当にして、
頼まれていたお友達のお弁当も一緒に買いました。
お店の責任は無いという条件付
何が有ってもお店の責任ではないのでという条件付きでお弁当を購入しました。
何かおかしくありませんか?
どうして、こういうことになるのでしょう。。
アルバイトの店員さんだけでしたので、
お店の責任者のお名前、電話番号を聞き、後日お電話をしました。
子どもの心は大きく傷つく
子どもの心をすごく傷つけたこの出来事。
でも、アレルギーを持っている方は似た経験が有るのではないでしょうか。
親が全て一から手作りすれば、良いのですが、
成長してくると、お友達とのお付き合いもあり、
お弁当を買ったり、外食をする機会も増えてきます。
事故の無いように、子どもの心を傷つけないように、したいと考えているのですが、
このように、飲食店の方の知識、理解、対応に戸惑うこともあります。
後日、店長さんへ電話
後日、店長さんへ以下の3点を質問しました。
①食物アレルギーの人にお弁当を販売しない理由について
②アレルギー表示をしていない理由について
③従業員への教育について
食物アレルギーの人にお弁当を販売しない理由について
先ず、食物アレルギーの人は事前に電話などして予約して欲しいとのことです。
理由は、揚げ物の油とまな板。
揚げ物用の油は10日間ほどろ過して使い続けているので、もはや何を揚げた油かわからないとのこと。
アレルギーのある人が買い求める時は別に新しい油で揚げたものを提供するとのことでした。
また、まな板はランチ時のピークの時間帯には、揚げ物用まな板、その他のまな板に分け、
その都度洗わずに続けて使用している為、何か違う食材が混入する可能性が充分にあるということです。
店長さんのお話によると、ろ過装置でろ過しながら、10日間ほど油を使っているお店はまだ良心的な方で、
ろ過装置の無いお店もある。
うちのお店は良心的なのですとのお話でした。
みなさんはどう思われますか?
アレルギー表示をしていない理由について
アレルギー表示をしていない理由についてお話したところ、
店長からー
「アレルギー表示しているところも絶対に混入しないということはない。
包丁、まな板、油、微量でも混入する可能性はあるのに、アレルギー表示をし、製造過程で混入する恐れがありますなどと但し書きしているのはずるいと思う。 」
とのこと。
私からー
「アレルギー表示してあるところは、きちんと管理している、管理しようとしているのではないでしょうか。
アレルギーの症状は、個人差があり、許容量も症状も違います。
製造過程での混入程度で反応が出ない人も居れば、出る人も居ます。
反応してしまう量や症状については、個人が知っているもので、お店は売る食べ物に何がどのくらい入っているかを購入者に伝える義務があるのではないでしょうか」
とお話しました。
今後、アレルギー表示を検討していただくことを承諾していただきました。
従業員への教育について
今回のことで、店長さんと電話でお話した際にも、
「食物アレルギーについて、お店の従業員の方に教育をお願いします。
材料として何が入っているのかを教えて欲しいとお客さんに言われた場合、
すぐに出せるように準備しておいて欲しい」
と、お願いしました。
「お弁当屋さんに居る店員さん、アレルギーの知識が無いと、アレルギーの人=卵や牛乳を食べると発作が起こる人
アレルギーの人に食品を提供するのは危ないというイメージになってしまいます。」
お店の人はアルバイトであれ、パートであれ、そのお店の人として、
お客さんと直接話しをする人です。
「お客さんにアレルギーがあるから、商品を売らないというのはおかしいのではないでしょうか。
お店として、店頭に立つ従業員には正しい知識を教育して、お客さんに対応しなければならないと思うのです。 」
店長さんはー
「店員の対応については、大変申し訳なかった。
以後、このようなことの無いように気をつけます。」
とのことでした。
お店の方へ
ー除去食を作る必要はありません、使われている材料を教えて欲しいのですー
お店は除去食を作る必要は無いのです。
材料として何を使っているかをお客さんに正確に伝えることが出来れば良いのです。
アレルギーのある人は定期的に病院で検査をし、自分の食べられる許容量を知っています。
例えば、牛乳1滴でも反応し、重篤になる人もいれば、5ml以上飲むとかゆみが出るという人もいます。
まな板についた卵の成分で反応する人もいれば、小さじ一杯くらいなら無反応の人もいます。
正確に原材料と同じキッチン内で反応するアレルゲンを取り扱っているかどうかを伝えてもらえれば大丈夫です。
後は、個人の判断で食べるか食べないかを決めます。
食物アレルギーを持つ子どもは幼児期では15人に一人、小学生では50人に1人の割合でいます。
他のお子さんが店頭で悲しい思いをしないように、どうぞ従業員の教育をお願い致します。